2008年04月25日
B面の恋
また小説を書いてしまった。性懲りもなく書いた物語ではあるが、これで5作目。いくらかは小説らしくなってきたような気もする。
タイトルは「B面の恋」
前作までいつも感想、批評を寄せていただいたTHさんやCSさん、励ましていただいたYさんにも感謝申し上げる。かなりのハイペースで書けたのも、こうしたモチベーションの源があればこそ。是非、今作もお願いする次第である。(ちなみに写真は単なるイメージ画像)
さて今作については、最初にテーマを話しておきたい。いささか能書きめいているし、本来小説のテーマを先に語るなぞ、全くもって流儀に反するが、読まれたい方は「続き」を見ていただければ……。
タイトルは「B面の恋」
前作までいつも感想、批評を寄せていただいたTHさんやCSさん、励ましていただいたYさんにも感謝申し上げる。かなりのハイペースで書けたのも、こうしたモチベーションの源があればこそ。是非、今作もお願いする次第である。(ちなみに写真は単なるイメージ画像)
さて今作については、最初にテーマを話しておきたい。いささか能書きめいているし、本来小説のテーマを先に語るなぞ、全くもって流儀に反するが、読まれたい方は「続き」を見ていただければ……。
最近、常々考えていることがある。バーチャルとリアルな社会の関係性、犯罪の異常傾向。
そもそもネットが登場し、猫も杓子もバーチャルワールドを体験するようになり、現代は「匿名性」の様相を呈している。匿名性はバーチャル世界の約束事だ。私を含め、誰もがアイデンティティを秘匿する。それがネットで、バーチャル世界で生きるための唯一の約束事ゆえに。
しかるにリアル社会ではそうではなかったはず。しかし「自由」に飽きた者たちが、何とか「保護」などと叫び、匿名性というバーチャル世界のしきたりを持ち込んでいる。その結果、匿名性を抱えたままリアル社会に踏み込んでくる者は後をたたず、やがてバーチャルとリアルのボーダーは、水に落とした墨がごとく曖昧にぼやけてしまう。
バーチャル世界では、時間や空間の世界はそもそも曖昧で、リアルでは遠く離れていても、あるいは遠い昔や未来であっても、そんなものは一瞬のうちに超越してしまうのである。かくしてリアルな社会に、名前を隠匿したまま現れる者は、次々に現れるのである。
顔も見知っているのに名前は知らない。そんな事例がいくつあろうか。隣で語る者の顔がなかったら、それはとても怖いことだが、顔があるのに名前がないのはもっと怖い。しかしそれが、今や日常茶飯事だ。バーチャルの力で時空は歪み、従来様式は形を失い、リアルな社会でバーチャルな関係を受け入れなければならない。今まで三次元の世界に生きていると思っていた己が、いつしか時間軸さえ失った異次元に立っている居心地の悪さ。それに気付かず、平然とバーチャルの世界から土足で踏み込み、リアルな世界にあるはずの者を彼岸から手招きする者たち。
そんな現在の恋の典型を一つ書いてみようと思ったら、「B面の恋」になった。歪んだ世界ゆえ、これが絶対唯一の世界ではないだろうし、こんな話はフィクションでなければならないが。
ではそんなバーチャルとリアルの狭間へ、どうぞ。
そもそもネットが登場し、猫も杓子もバーチャルワールドを体験するようになり、現代は「匿名性」の様相を呈している。匿名性はバーチャル世界の約束事だ。私を含め、誰もがアイデンティティを秘匿する。それがネットで、バーチャル世界で生きるための唯一の約束事ゆえに。
しかるにリアル社会ではそうではなかったはず。しかし「自由」に飽きた者たちが、何とか「保護」などと叫び、匿名性というバーチャル世界のしきたりを持ち込んでいる。その結果、匿名性を抱えたままリアル社会に踏み込んでくる者は後をたたず、やがてバーチャルとリアルのボーダーは、水に落とした墨がごとく曖昧にぼやけてしまう。
バーチャル世界では、時間や空間の世界はそもそも曖昧で、リアルでは遠く離れていても、あるいは遠い昔や未来であっても、そんなものは一瞬のうちに超越してしまうのである。かくしてリアルな社会に、名前を隠匿したまま現れる者は、次々に現れるのである。
顔も見知っているのに名前は知らない。そんな事例がいくつあろうか。隣で語る者の顔がなかったら、それはとても怖いことだが、顔があるのに名前がないのはもっと怖い。しかしそれが、今や日常茶飯事だ。バーチャルの力で時空は歪み、従来様式は形を失い、リアルな社会でバーチャルな関係を受け入れなければならない。今まで三次元の世界に生きていると思っていた己が、いつしか時間軸さえ失った異次元に立っている居心地の悪さ。それに気付かず、平然とバーチャルの世界から土足で踏み込み、リアルな世界にあるはずの者を彼岸から手招きする者たち。
そんな現在の恋の典型を一つ書いてみようと思ったら、「B面の恋」になった。歪んだ世界ゆえ、これが絶対唯一の世界ではないだろうし、こんな話はフィクションでなければならないが。
ではそんなバーチャルとリアルの狭間へ、どうぞ。
Posted by You at 00:31│Comments(4)
│妄想小説
この記事へのコメント
矢継ぎ早に新作出ますね~追いつけない(^_^;)
最近、何か活字と縁遠くなりつつあります(^^ゞ
でも、応援してますよ~とりあえずケータイに落としておきます!(^^)!
最近、何か活字と縁遠くなりつつあります(^^ゞ
でも、応援してますよ~とりあえずケータイに落としておきます!(^^)!
Posted by taka at 2008年04月25日 07:58
歯を抜いてきますた。
なんで歯医者って異空間的な空気がただよっているのかな?
マスク越しの看護婦さんは皆綺麗にみえるんだよな~。
まだ口の中は血の味しますが…酒と風呂と●×な運動は今夜は控えます(笑)
なんで歯医者って異空間的な空気がただよっているのかな?
マスク越しの看護婦さんは皆綺麗にみえるんだよな~。
まだ口の中は血の味しますが…酒と風呂と●×な運動は今夜は控えます(笑)
Posted by 東京はぜ at 2008年04月27日 00:05
主文を忘れてました。
血が止まったら読みますね(笑)
血が止まったら読みますね(笑)
Posted by 東京はぜ at 2008年04月27日 00:07
takaさん、これからはしばらく公募用のを書こうと思ってますので、当分公開できないと思います。ま、ヒマがあれば、お願いします。
はぜさん、忙しい時に大変ですね。歯医者のナースはマスク越しゆえ、見えない部分を理想でうめてしまうんでしょうね~(笑) 私もキレイに見えてしまいます(^^♪
歯いじった日は、酒だけはご法度ですな。自分、以前に飲んでしまって、再びマスク越しの美人のお世話になる羽目になりました(^^ゞ
体こわさないように……ひまなときにでも見てくだされ~
はぜさん、忙しい時に大変ですね。歯医者のナースはマスク越しゆえ、見えない部分を理想でうめてしまうんでしょうね~(笑) 私もキレイに見えてしまいます(^^♪
歯いじった日は、酒だけはご法度ですな。自分、以前に飲んでしまって、再びマスク越しの美人のお世話になる羽目になりました(^^ゞ
体こわさないように……ひまなときにでも見てくだされ~
Posted by You at 2008年04月27日 01:46
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。