ウサギの昼寝に関する考察

You

2008年03月23日 03:20

ようやく気候も春めいて、いよいよ暖かい風にスギ花粉が大量に舞い踊る心地よい季節になった。こんな季節になると、花粉症患者とニート以外は、きっと外に出てみたくなるに違いない。
この日、ちょっと諸般の事情で、一時間遅れで出社した私は、会社から程近い公園のベンチで惰眠をむさぼる一匹のウサギを発見した。外は晴れ。昼寝をするにはちょうど良い陽気である。
しかしウサギが公園のベンチで、しかもあおむけで、目を開けたまま、抜けるような青空を眺めて瞑想にふけっている。その表情には笑みさえ浮かべていて、ウサギの快さがこちらにまで伝わってくるようなのだ。

こうなると滅多にお目にかかれないウサギの昼寝、あるいは瞑想シーンを写真に収めておかなくては、という気になった。いつもならうさんくさいオッサンを怪訝な目で見ながら歩くこの道で、その怪訝さたっぷりのオッサンからこれ以上ないほど怪訝そうな目で見つめ返された。さもあろう。ネクタイを締めて、スーツを着込んだ一サラリーマンが、ベンチに寝そべるウサギを前に写真のアングルで悩んでいるのだから。さしものオッサンにとっても、これは非日常的経験だったに違いない。
帰る時にもう一度見てみたら、すでにそのウサギはいなかった。
どこにいるのか分からないが、実にうらやましいものだ。できれば私もよく晴れた昼下がり、公園のベンチに寝そべって日がな本でも読んで過ごしてみたいものである。

こんなうらやましくも愛らしいウサギを発見したおかげで、とうとうこんな意味不明で、情緒不安定で、何ら得るところのないBlogを作ってしまった。
以前、私の書いている別のBlogで言及したと思うが、ネット世界に客観性は存在しない。挙句、著作権まで踏みにじられることと相成った。しかも踏みにじった者は、今だそのことに気づいてはいまい。客観的視点が存在しない世界であれば、さもあろう。
なればこの世界では、現実と妄想、自己と他者の境界も曖昧なのだ。だからこのBlogでは、私も主観だけで語ってやろうと考えている。
ゆえに、この「妄想と現実の狭間」というテーマは、ネットにおけるスローライフ、バーチャルなワールドに展開するスローライフがテーマである。現実世界では、これをただ「妄想」と呼び唾棄すべきことだと認識されているようであるが……
関連記事