ダービー馬復活なるか~ヴィクトリアマイル~

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2008年05月18日 00:36




第3回ヴィクトリアマイル(GⅠ) (東京・芝1600m)








馬名
騎手



1
1
 
テンイムホウ
柄崎


2

ブルーメンブラット
後藤



2
3
 
ローブデコルテ
福永


4

ジョリーダンス
安藤勝



3
5

ピンクカメオ
内田博


6

エイジアンウインズ
藤田



4
7
 
タニノハイクレア
的場


8

パーフェクトジョイ
池添



5
9

ウォッカ
武豊


10
 
アルコセニョーラ
田中勝



6
11

トウカイオスカー
横山典


12
 
ヤマニンメルベイユ
柴山



7
13

ニシノマナムスメ
吉田隼


14
 
タイキマドレーヌ
北村友


15
 
ベルモントプロテア
小野



8
16
 
マイネカンナ
岩田康


17

ベッラレイア
秋山


18
 
レインダンス
武幸



この時期に牝馬限定のマイルGⅠをやることにどんな意味があるのか、さっぱりわからないレース。それがこのヴィクトリアマイルである。
いずれにしても牝馬限定GⅠというものは大した数はなく、しかも古馬混合となるとエリ女とこれしかない。そんなわけで、メンツも、ああまたこの馬ね、っていうような顔ぶれがそろうのが常だ。ダイワスカーレットがいないのは至極残念だが、その代わりといっては何だが、ドバイ帰りのダービー馬<ウオッカ>が久しぶりに牝馬限定戦に戻って来た。

◎はその⑨ウオッカだ。ダービー馬だからという過去の栄光に追いすがるがゆえのロマン馬券ではない。とはいえ人気になってしまうだろうが(前売りでも一番人気だが……)、まぁこの馬の実績と鞍上を考えれば、しかたあるまい。それでもウオッカ◎でいく。
この馬はせっかく実力がありながら、その実力でダービーまで獲ってしまったために、随分無理な使われ方をしているような気がしてならない。ダービーのためにぎりぎりまで絞った体、それで勝ったのにさらに宝塚まで。結局3歳秋は秋華賞まで待ったが、それでも完全には戻っていなかった。次のエリ女を取り消したのは却ってよかったかもしれない。それでもその後、JCに有馬、いくらなんでも激戦を使い詰めだ。春もすでに二戦消化しており、ウオッカが勝つのはもうここしかないと見る。
ダイワスカーレットのいない牝馬限定戦。実力を考えれば、ほとんどただ貰いなレース。ドバイの地とはいえ、一度乗った鞍上ユタカが引き続き乗るのもいい。切れまくる脚は、府中でこそ生きるし、8ハロン戦も望むところだろう。
唯一不安なのは外国帰りの反動だが、使われまくりながら歴戦の猛者を相手にJC4着、上がりだけを見れば出走馬中一番という実績は、文句のつけようがない(ここでは)。
ちなみに牝馬限定GⅠってことで、世代差も考慮したいところだが、昨年のエリ女を見れば現4歳世代に軍配があるのはあきらか。◎はもちろん、勝つのは4歳馬だろう。
となるともう一頭気になる馬がいるのだ。▲⑥エイジアンウインズだ。前走阪神牝馬Sで自在性のあるところも見せたし、逃げたにも関わらず、末もしっかりしている。逃げ一手という馬ではないいから、ここでも大いに期待できる。いずれにせよメンツ的にハナを主張しそうな馬が見当たらず、ペースはスローになると思う。そうなると驚異の末脚を封じられた◎の代わりに台頭する可能性もあると見る。最近今一つパッとしない鞍上だが、この辺で久しぶりに「男シンジ」を見せることができるか。ちなみに今日行われた京王杯SCでスーパーホーネットの二着が、阪神牝馬S4着のキストゥヘブンだった。この結果が脳裏をよぎったことも付け加えておく。
今回は変則的だが、◎と▲、二頭軸で臨みたい。まぁそれくらい難しくて、自信がないことの証左でもある

△は手広く狙う。②ブルーメンBは実力通りの評価。⑬ニシノマナムスメも同様。気になるところでは、やや復活気配の実績馬⑤ピンクカメオ。前走できらりと光る末脚を見せた⑧パーフェクトJ。久々だが稽古の動き良しの⑰ベッラレイア
前走を勝って、鞍上強化の⑯マイネカンナは、そうはいっても脚質が鞍上に合っていない。追い切りを見る限り、上積みもなく、いかに鞍上強化といえどもテン乗りでは辛いところか……。
府中も開催が進んで、悪天候も絡み、内外の馬場差が大きく、展開や位置取りで結果が大きく変わる可能性も、大いにある。いずれにせよ一筋縄ではいくまい。
今日は自慢させていただく。▲-◎の本線的中だから、とりあえず予想としてはいいんじゃないかな。ただそこまで読んでおいて、手を広げ過ぎた。結果としてはあまり儲からぬ。自慢と言っておきながら、やや競馬に勝って、勝負に負けた感もある。
土曜日のテレ東の競馬番組で、某解説者がヴィクトリアマイルの展開予想をやっていた。こいつは「前走から見て、エイジアンがはハナに立つでしょうね」と言っていた。ば~か(笑) 前走それで勝って、今回もハナを主張したら、びっしりマークされてずぶずぶだ。こんな奴がTVでのうのうと解説しているのを見ると、泣いていいのか、笑っていいのか、分からなくなる。どうせならいっそ井崎の方が、ギャグ混じりで面白い。
ま、インタビューでも藤田が言っていた。「ハナにだけは立ちたくない」と。本音だろう。別に何が何でもハナな馬ではないのだから。一方で今回は、ピンクカメオが思い切ってハナを主張した。最近はすっかり切れないだけに、この走りで新境地を開けると面白い。このまま内田か、あるいは岩田辺りが鞍上の時、そろそろ一発があるかもしれない。ただもう少し馬体は絞った方がいい(多分)。
ウオッカはこれが今の精一杯な気がした。ユタカの好騎乗。いつもほど下げない。それでいて外に一頭馬を置いて、きっちりと位置取りはキープ。伸びない内を嫌って、マニュアル通りの外差し。それでも突き抜けないのが、今の現状だろう。この陣営のむちゃくちゃな使い方からして、もしかして安田も来るかもしれないが、今の状態で中2週。絶対にない。勝ちタイムを見ても、上がり時計を見ても、掲示板も厳しいと思う。正直もう春は休ませてあげたい。5月で外国遠征を挟んで年明けからもう3戦目だ。十分だろう。

勝ったエイジアン33.4、2着のウオッカ33.2、3着ブルーメン33.6。やっぱりこのレースは、すぱっと切れるより、じわっと伸びる馬が勝つレースなのかもしれない。勝ちタイムも3Fの上がりタイムもまずまず平凡。その中では位置取りを考えるとやっぱりエイジアンが切れているのかも。それでもパンパンの開幕週の府中マイルだと厳しいのかもしれない。だがまぁ芝に替わってから、連対100%で(牝馬限定とはいえ)一気にGⅠのスターダムに登りつめたエイジアンと藤田のコンビに、まずは乾杯というところか。これ以上の距離延長は厳しいと思うが、多少時計のかかるマイル以下なら、まだまだ行けると思う。
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